ガット張りについて
理想のガット張りとは?
ガットの種類、テンションは、個々のプレイスタイルによって異なります。
どんなに高価で機能性を持ったラケットでも 間違ったガットと張りをしてしまったら パフォーマンスも半減していまいます。
当店では、あなたのプレイスタイルに合った ガットとテンションについて最適な アドバイスと情報を提供すると共に、ベストの状態に仕上げます。
理想のガット張りとは、ガットを張り上げる前と 張り上げ後のラケットの形が同じになる事。つまりラケットを変形させない事です。
ラケットの形は、メインストリング(縦糸)とクロスストリング(横糸)の張りのバランスで形成されます。
横糸が縦糸に比べ緩いとラケットは丸くなり、逆に強すぎると細長くなってしまいます。
このようにバランスが崩れラケットが変形すると、ラケットの持つ性能が100%発揮されないばかりか、妙な振動により手首や肘に負担をもたらせたり ひどい場合には、ラケットの破損につながる事もあります。
ボールを直接ヒットするのはガットで、ボールを飛ばす力の半分以上が、ガットによる力で、その他がラケットとボールの反発によるものです。
テニスを楽しむ上で、ガット張りはラケットに勝るとも劣らず重要な存在です。
今一度、ガット張りについて考え、チェックしてみる事をお勧めします。
ガット張り工賃
以下は、トークス店頭でガットを購入して頂いた際の金額です。
テニス | 1,600円(税込) |
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ソフトテニス | 1,300円(税込) |
バドミントン | 1,300円(税込) |
注) 他店で、購入された新品ラケットを張る場合は、各2倍の工賃になります。
注) ガット持込の場合は、各2倍の工賃になります。
注) 新品ラケットとガットを持ち込みの場合は、各3倍の工賃になります。
ガット張り豆知識
最高のガット張りで レベルアップ!
ラケットに張る糸「ガット」とは、「腸」という意味で 従来 羊(シープ)の腸で作っていた事から「ガット」と呼ぶようになりました。
日本では、ラケットに張る糸を総称して「ガット」と言いますが、外国では「ストリングス」という呼び名が主流のようです。
ストリングマシンは、大きく分けて 電動式、手動式(ハンドルタイプ)、分銅式の3種類があります。
電動式は、高額ですがコンピューター制御などにより、常に正確なテンションに 張り上げる事が出来ます。
国際トーナメントでの ストリングスに使用されているタイプです。
手動式(ハンドルタイプ)は、ガットにテンションをかける際に設定したポンドで ロックがかかる為ガットの緩みやテンションの誤差が生じます。
分銅式は、安価ですが分銅の角度などにより テンションの誤差が最も大きくなり正確なテンションに張り上げる事が出来ません。
ストリングゲージ
ラケットに張っているガットのテンションの数値を簡易的に測定出来ます。
H型タッチメント
ストリングマシンに ラケットをセットする際に ラケットのセンターの内側の部分に取り付け、ガットを張る際のフレームにかかる負担を軽減します。
グロメットニッパ
バドミントンラケットのハトメを交換する際に 痛んだハトメを簡単に 取り外す事が出来ます。
テンションとは、ガットを張り上げる硬さの数値です。
面の大きいラケットと面の小さいラケットに同じガットを同じテンションで張った場合、面の小さいラケットの方が硬くなります。
新しいラケットにガットを張る場合は、個々のラケットに設定されている適性テンションの中間で張ってみると良いでしょう。
ラケットの形状にもよりますが、一般的にはガットを低テンションで張るとボールの飛びが良くなり、高テンションで張るとボールの飛びが抑えられコントロールが良くなります。
夏場の気温の高い時期には、ガットが伸びてボールの飛びが良くなり、冬場の気温が低い時期には、ガットが硬くなりボールの飛びが悪くなります。
よって、気温の変化に応じてガットのテンションを変える事を お勧めします。
ガットが切れるまで張り替えないという方がいますが、ガットの劣化はガットを張り上げた直後から始まり、ボールを打たなくてもガットの性能は低下していきます。
また、ボールを打つ事でさらにガットの性能は低下していき、ボールの飛びやコントロール性が悪くなっていきます。
頻繁にプレーする方で1ヶ月に1回、週に1、2度(2時間程度)プレーする方でも3ヶ月に1回を目安にガットを張り替える事をお勧めします。
ガットは、縦糸と横糸を交互に編んで張られており、ボールを打つ事で縦糸と横糸に摩擦が生じて窪みが出来ていき、最後には切れてしまいます。
スピンプレーヤーは、ガットの喰いつきを利用してボールに回転をかける為、ガットの磨耗が早くガットが切れるサイクルも早くなります。
また、ラケットのグロメット(ガットを通す穴)が割れて、その部分でガットの表面にキズがつき切れてしまう事もあります。
基本的にベストショットを打つ為には、ガットのスウィートエリアにボールを当てる事が必須です。
上級者は、常にスウィートエリアでガットが切れたりします。
ガットの磨耗している位置や切れる位置で、プレースタイルやレベルがわかります。
ガットの磨耗している位置や切れる位置がガットの端の方であれば、ボールを打つ際にスウィートエリアを外している事になり、更なるレベルアップの為には一層の練習が必要です。
張り替えの際に ガットが切れた状態のままのラケットを見ますが、ガットが切れた時にはガットの縦糸と横糸の中心で全てガットを切っておく事をお勧めします。
ガットの1ヶ所だけが切れた状態にしておくと、そこだけが緩みフレームに均等なテンションがかからない状態になり、結果ラケットが変形する事があります。
「消耗品だから安くていい」と値段だけでガットを選んでいる方がいますが、高価なガットには値段なりの性能があり、プレーにおける身体の負担(障害)や技術のレベルアップの事を考えると、価格だけでガットを選ぶのではなく自分のプレイスタイルに合ったガットを選ぶ事をお勧めします。